【カーペット】ダニが増えるかどうかはお掃除の頻度次第

ダニ対策
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「カーペットや絨毯のダニを駆除したい」
「リビングで寝転ぶとなんか痒くてくしゃみが出る」

カーペットやじゅうたんもダニ増えやすい場所の代表です。
とくに夏場の湿気が多い季節や秋にかけて埃っぽくなると、ムズムズしたりくしゃみや鼻水が出るなんて人は、ダニが大繁殖しているかもしれません。
ツメダニまで繁殖してしまうと直接刺されることもあります。

くつろぎの空間でダニに邪魔されるなんて、腹立たしいかぎりです。

一度ダニに汚染されてしまうと駆除が難しいカーペットやじゅうたんの床面に関するダニ対策について、どのようにすれば解決すればよいのかお伝えします。


コチラの記事でわかること

  • カーペットのダニを退治する方法
  • ダニが増えにくい環境の作り方


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【STEP1】最初に繁殖しているダニを駆除する

まずは既に大繁殖を起こしてしまったダニを駆除してから、増えにくい環境作りを始めましょう。

カーペットの生地の折り込み方や繊維の種類によってダニの繁殖状況は変わるのですが、多くは繊維の奥底に逃げてやり過ごすので、とても駆除しにくいのが特徴です。

カーペットのダニを駆除する方法

  • カーペットや絨毯を止めてフローリングにする ※生活環境が変わる
  • まるっとクリーニングする ※お金がかかるけど早い
  • 掃除機の掛け方を工夫する ※時間がかかる
  • ダニ駆除グッズを使う ※時間がかかる


ダニは熱と乾燥に弱い生き物なので高温で熱してやれば死滅するのですが、カーペット(じゅうたん)は化学繊維や天然の羊毛など熱に弱い素材も多くこの方法が使えません。

一番手っ取り早いのが、そもそもとしてじゅうたんを敷き詰めるのを止めることですが、今のまま使いたいひとも多いはず。
お金がちょっとかかる方法や、けっこう大変な作業ですが掃除機の掛け方を工夫することで時間をかけて駆除することもできますので、「これなら今から出来そう」という対策が見つかれば幸いです。

じゅうたんやカーペットは全部捨てちゃう

ちょっと乱暴に思えるかもしれませんが、一番確実なのは思い切って敷物を全部止めてしまう事です。
ダニを殺すことよりダニが増えない環境に変えてしまう」ほうが実は簡単で楽な解決方法だったりします。

「今あるカーペットからダニを駆除したいんだ」という人もちょっと考え方を変えてみて、本当にそれが必要かどうか検討してみてください。

意外と捨てたらすっきりするかもしれません。
フローリングにしてしまえば、ホコリをためないように掃除も簡単ですし、自動掃除ロボットも導入できます。
ダニの増えやすさや食べこぼしやフケ、アカといったゴミの溜まり方も激減します。

ハウスクリーニングできれいにしてもらう

多少お金が掛かっても、今あるカーペットが大事なのできれいにしたいという方はカーペットのクリーニングを頼んでみましょう。
専門業者が機材や手作業で丁寧にお掃除してくれますしオプションでダニ防止加工もしてくれます。

素材やサイズでかなり料金に違いがあるので、まずは見積もりからお問合せしてみてください。
訊くだけならタダなので!
こりゃ高くて買った方が早いってなるかもしれませんし、まずは状態を見てもらいましょう。

料金は1畳あたり¥3,500~¥40,000くらいなので、結構高額です。

ハウスクリーニング業者




掃除機の掛け方を工夫する

しっかりとダニをとるポイントは、「ダニを表面におびき寄せて吸い取る」です。
また、掃除機が掛けやすいように模様替えするのもダニを減らすことにつながります。

掃除機の掛け方
  • ホットカーペットの上に敷き50℃に熱してから掃除
  • 裏面を太陽に当てながら叩き表面を掃除
  • 上に物を置かず普段から裏面も掃除
  • 重ね掛けしない
  • 縦と横の両方向からゆっくりと時間をかけて掃除


ただしつこく掃除機を掛けただけだと、ホコリや汚れと一緒にダニも多少とれますが、繊維の奥底に逃げてしまうので、酷いと無限にダニが取れます。
取れる数より増える数の方が多いからです。

工夫してダニが取れやすい状況にして、短期間でくりかえし掃除をしても完全に死滅させることはできません。
ですが、健康被害が収まる程度まではダニ数を減らすことは可能なので、定期的なお掃除が今後も必要になってきます。

ダニとりシートを使う

ダニを駆除するまで時間がかかりますが、ダニシートタイプの駆除グッズを置いて駆除する方法があります。
利点は置いておくだけでいいので、手間がかからないことです。

じゅうたんやカーペットの下にそっとおいておけば、勝手にダニを駆除してくれます。
ですが、ダニのフンや死骸、ホコリのゴミなどはさすがにとってくれませんので、定期的な掃除機掛けは必須です。

掃除機での駆除の補助としてはかなり強力なので、あわせてつかっていくのがベストです。

ダニとりシート



殺虫剤を使ってダニを駆除

「即効で退治しないと無限に刺されてヤバい」という緊急事態なら、今すぐカーペットごと捨てるか殺虫剤をつかって駆除するしかありません。
駆除効果が高いのはピレスロイド系の殺虫剤ですが、市販の殺ダニをうたっているものはだいたいこれなのでどれを選んでもそんなに効果に違いはありません。

カーペットや絨毯は、比較的生地が薄いので殺虫剤や駆除剤は効果がでやすい場所なのもあります。

殺虫剤の注意

  • 化学薬品なので、敏感な方や小さな子供、ペットがいるご家庭では避けたい
  • 一時的駆除なので環境を改善しないと再発する
  • 使用後はダニの死骸やフンを掃除する
  • 使用後は薬品が残らないように掃除する

殺虫剤はやっぱり化学薬品なので、薬品アレルギーや敏感な人が家族にいる場合は使えません。
また、ダニが増えているということは慢性的な悪環境で今後も増える可能性が非常に高いので、あくまでも緊急対応の手段として、今後の予防にも力を入れてください。


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【STEP2】掃除機でアレルゲンを掃除する

駆除の段階で掃除機は毎回つかっているので、一緒にやってはいるのですが、ダニアレルギーの原因となるフンや死骸の欠片を除去することは大事なポイントなので、必要だということを覚えておいてください。

生きているダニは繊維にしがみついて、なかなか掃除機では吸い出せませんが死骸やフンならしっかりと時間をかければ除去できます。
逆にいえば、丸洗い出来ないじゅうたんやカーペットは掃除機でしか除去できません。

掃除機のかけ方

  • 目安は2畳の範囲で1~2分かける
  • こすり付けずにゆっくりと押し当てる
  • 縦と横から別々にかけて繊維の隙間まで吸い取る
  • 頻度は週に2回、難しければ週に1回


掃除機をかける速度


よく勘違いしがちなのが、刺されるダニを駆除したらもう大丈夫だと思ってしまうことがあります。
確かに人を刺すツメダニは匹数が少なく駆除できれば虫刺されは無くなるのですが、実際に痒みを起こすのは虫刺されだけではありません。

ダニが引き起こす症状の大半はダニアレルギーです。
この原因がホコリやゴミに含まれている「ダニのフンや死骸の欠片」なので、しっかりと除去しないと全然解決しないどころか悪化してしまう危険があるので、掃除機でしっかり吸い取りましょう。


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【STEP3】ダニの繁殖を予防する

一度駆除したあとは、ダニが増えにくい環境に改善していく必要があります。
なぜなら、ダニは放っておくとすぐに絶対必ず増えます!

予防として改善していくには「乾燥している」「エサがない」環境にすることです。

ダニが増えにくい環境づくり
  1. カーペットのある部屋の湿度を上げすぎない
  2. エサとなるホコリや食べこぼしを掃除する


ダニは乾燥に弱い生き物なので、湿気対策をしながらエサとなる「人のフケやアカ、ホコリ、食べこぼし」が残らないように清潔に保つのが大事なポイントです。


こまめに掃除機をかける


ダニのエサとなる「人のフケやアカ、ほこり、食べこぼし」は定期的に掃除機をかけることで除去できます。
なんだかんだでお菓子の欠片とかポロポロ落ちているもんです。
ご飯粒とかついていたら結構絶望します。

ペットや小さなお子さんがいるご家庭ではコロコロ(粘着ロール)でホコリや毛を取るようにすると良いです。

お掃除のススメ

  • 頻度は週に2回、たいへんなら週に1回
  • 掃除をしやすいように余計なものは上に置かない
  • 掃除機をかけるときはゆっくりと2畳に1~2分
  • 携帯見ながらでもいいので、コロコロ
  • まとめてやらずにこまめに分ける



換気で湿度をさげたり、直接干して湿気を貯めない

ダニは乾燥に弱い生き物なので湿度を50%前後に保てば徐々に活動が鈍くなり、数が増えにくくなります。
とくにカーペットの裏は空気がこもり湿気ってしまうので、月に1回は裏返して掃除機を掛けましょう。
また、部屋全体の水分が多いとカーペットや絨毯が吸ってしまうので、換気をして全体の湿度も高くなりすぎないように注意が必要です。

適度に乾燥させた環境にする

  • 月に1回、カーペットを半面づつめくり上げて空気を通して掃除
  • 乾燥している日中15~20分窓を開けて換気 ※数回に分けてもOK
  • エアコンのドライ機能や除湿機をつかう
  • カーペットのある部屋で部屋干ししない
  • 加湿器を使い過ぎない ※湿度50%前後に保つ
  • 調理やお湯を沸かすときは換気扇を回す




ダニとりシートは予防にも使える

ダニとりシートは予防でも活躍します。
常に置いておくだけでダニを集めておいてくれるので、とりこぼした奴らを駆除してくれます。

被害が落ち着いても、ダニが完全に居なくなったわけではないので、ダニシートはそのまま使いづづけておいた方が安心です。

防ダニ加工されたカーペットに買い替える

古くなってしまいダニの汚染がひどい場合は無限にダニがでくるので、防ダニ加工されたカーペットに買い替える方が早いこともあります。
中には数十万~100万匹のダニが生息していた例もあるので、多少の駆除ではどうしようもないケースです。

新しいのに買い替えてから除湿や定期的な掃除をしたほうが労力も少なくて済みますし、被害も早く収束させることができます。

防ダニカーペット


1つ注意点として防ダニ加工といってもずーっと効果が続くわけではなく、3~5年くらいで効果が切れます。
これくらいを目安に都度新しいものに買い替えることでダニが増えないようにしていくこともできます。

カーペットでダニが増えるのは湿度調整と掃除をサボったから

補足として、そもそもなんでカーペットやじゅうたんにダニが繁殖するのでしょうか。
近年のカーペットはとても性能がよいので、本来ダニはそこまで繁殖しやすくはありません。

原因は普段の生活環境にあります。

ダニが増える要因
  • 乾燥を嫌い家全体の湿度を高くしすぎている
  • エサとなるホコリや食べこぼしが取り切れていない
  • 一度置いたら敷きっぱなしの環境


カーペットにダニが繁殖しやすいのではなく、繁殖しやすい環境を自分で作っているだけなのが問題だったりします。


カーペットのある部屋の湿度が高い

ダニはとても水分を好む性質があるので、一年を通して一定の室温と高い湿度を保つ住宅は格好の繁殖場になってしまうのです。

お家の湿りすぎポイント

  • 新しい住宅は密閉性が高く湿気が逃げない
  • 新築のコンクリートは水分が多く室内へ放出する
  • 乾燥が苦手で加湿器をガンガンつける
    ※ダニは湿度60~80%で繁殖
  • あちこち結露している
  • 窓が少なく換気出来ない
  • カーペットの上に家具があって動かせない
    ※ずーと敷きっぱなし
  • 場所が北向きの部屋で日当たりが悪い
  • お家の側に川や山があって地域自体が湿気やすい


住宅に致命的な欠陥があるばあい、どんなに対策をしてもダニが減らないこともあります。
あまりにも湿気がひどいのであれば、引っ越しも視野にいれましょう。

普段の生活の中でも気を付けていけば対策できることもあるので、自分でダニを養殖していないかチェックしてみてください。

畳や絨毯の上にカーペットを重ねている

マンションで最初からフロアカーペットになっていてその上に新しいのを敷くことがあったりしませんか?
他にも畳の和室で上からカーペットを敷いて洋室に模様替えしたりとよくあることです。

実はこれダニが繁殖しやすくなる絶対NG行為だったりします。
カーペット同士の隙間に湿気やホコリが溜まりやすくダニの住処になってしまうのです。
また、一度敷いてしまうと何年も敷きっぱなしでそのままにしているのも、同様にダニが増えやすい環境になります。

普段からカーペットは動かせる状態にしておき、月に一回は裏側の掃除を換気をすることがダニを増やさないポイントです。

カーペットのダニ対策は定期的な掃除が大事

カーペット・じゅうたんのダニ対策まとめ

  • 敷物は止めてフローリングにするのが一番強い
  • お金があるならクリーニング+ダニとりシート
  • 掃除機を掛けるときはダニを表面に誘き出す
  • 再発防止は「掃除・乾燥・ダニとりシート」


カーペットやじゅうたんがダニで汚染された場合、基本的にはもう使えないと考えた方が良いです。
とても高価な敷物や使い勝手がよくまだまだ使いたいときは、クリーニングやダニ対策グッズが必要になってきます。
掃除機かけも工夫次第で駆除を進められますが、とても時間と労力がかかることを覚悟してください。

再発を防ぐためにも、今の生活環境は絶対に見直さなければならないので、耳が痛いとは思いますがダニが増えやすい状態を変えていきましょう!

ばくばく
ばくばく

最後までお読みいただきありがとうございました



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