「漂白剤入れて洗濯したらダニも殺せるかしら?」
「薄めて霧吹きしたら殺虫剤になる?」
塩素系漂白剤といえば、ハイターとかブリーチとかありますがこれで洗濯したらダニも一緒に駆除できないかな?
なんて考えたことありませんか?
殺菌・消毒できるんだしダニも死ぬだろうと思いがちですが、本当にダニも駆除できるのか調べてみました。
コチラの記事でわかること
- 塩素系漂白剤でダニは死ぬのか
- どうやって殺菌・消毒しているのか
- ダニと洗濯にまつわるQ&A
殺虫剤と違って塩素系漂白剤でダニは殺せない

塩素系漂白剤は基本的に繊維に吸着した黄ばみを漂白するのが目的なので、成分的にダニを殺す物は入っていません。
殺菌作用は特に細菌やウイルスに対して発揮されるものなので、ダニを直接駆除する効果はないんです。
ですが、色々と調べてみたところ「漂白剤でダニは殺せる!」と記載されていたものもありました。
これは塩素系漂白剤に強アルカリ性があるので、ただ単にピンポイントでダニにぶちまけたら死んだだけじゃないかと思います。
極端な例ですが、漂白剤のお風呂に入ったら人間だって死んじゃいます。
また、漂白剤として市販されているものは極力危険性が無いように調整されていますし、洗濯するときに薄められるので、ダニを駆除することは出来ません。
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殺虫剤は特定の害虫にだけ効くように作られた特殊な毒物なんだ。
なので、漂白剤は成分が全然ちがうし殺虫剤の代わりにはならないよ
塩素系漂白剤は化学反応を利用して殺菌・漂白する仕組み

漂白や殺菌の仕組みについて、少し詳しく見てみるとダニへの影響がないことが分かると思います。
塩素系漂白剤は主に「次亜塩素酸ナトリウム」という科学物質が入っています。
この塩素の効果で殺菌したり漂白したりするんですね。
- シミや黄ばみの色素を酸化させて分解する
- 塩素が直接、細菌やウイルスの機能を停止させる
ちなみに酸化というのは科学で習ったかもしれませんが、鉄とかが錆びる現象のことで物質の性質が変化するんです。
なので色素もなくなってシミや黄ばみが落ちるという仕組みです。
こうして詳しい仕組みを見てみると、細菌やウイルスに比べて大きいダニにはやっぱり漂白剤は効かないってことがわかるんじゃないでしょうか。
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ダニが死ぬくらい沢山の塩素があったら、人間だってあぶないよ
【混ぜるな危険】塩素系洗剤を使うときは注意しよう

ここで、塩素系漂白剤の注意点についてお話しておきます。
商品にも使用上の注意が書いてありますが、使い方を誤ると本当に危険なのでしっかりと覚えておきましょう!
【補足】ダニと洗濯に関するよくある質問

塩素系漂白剤は洗濯で使用することがほとんどだと思いますので、
補足として「ダニと洗濯に関するよくある質問」をまとめておきました。

Q:洗濯でダニは死ぬの?
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A:水流の衝撃で多少は死ぬけど、ほとんど死なずに半分以上は衣類に残る場合もあるよ

Q:洗濯洗剤に浸けたらダニは死ぬの?
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A:むかしテレビでも取り上げられたけど、水中で1週間くらい生きているよ

Q:ダニは水に弱いって聞いたけど本当?
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A:逆にむしろ水に強くて、湿気が大好きだよ

Q:強力なキッチンハイターならダニは死ぬ?
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A:塩素系漂白剤と基本的には同じ成分なので、たぶん死なないよ

Q:ダニが居る衣類と一緒に洗ったら他の服にもうつる?
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A:洗濯中のダニは衣類にしがみつくか、水に流されちゃうから移りにくいと思うよ。
でも、偶然移ってしまう可能性はあるから、別にして洗ったり洗濯槽を清潔にしておこう!
【まとめ】塩素系漂白剤をダニが駆除出来るほど使ったら人間もやばい

塩素系漂白剤はあくまでもシミ抜きや殺菌が目的なので、ダニ駆除には向いていません。
ダニにはダニへの対策をしていきましょう!
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最後までお読み頂きありがとうございました!




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