【布団】よくあるダニ対策が効かないのは駆除しないで予防だけしてた

ダニ対策
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「掃除機掛けや天日干しした夜に刺された」
「子供がダニアレルギーなので布団のダニを無くしたい」
「色々試したけど効果がなくて途方に暮れている」

梅雨時期から夏にかけてピークになるお布団のダニ被害ですが色々やったけどダメだった・・・なんて経験も多いんじゃないでしょうか。

お布団のダニ対策で効果がない理由や正しい方法が解るように解説します。

コチラの記事でわかること

  • よく聞くやり方はなぜダメなのか
  • 寝具のダニを駆除する正しいやり方
  • 一番大事なダニが増えにくくなる予防のやり方


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よく聞く布団のダニ対策で効果がないと思うのは目的が違うから

誰もがぱっと思いつくお布団のダニ対策はだいたい決まっていて、「掃除機を掛けたり洗濯や天日干し」じゃないでしょうか。

これはダニを駆除するという目的では効果がありません。
ちゃんとやる意味はあるんですけが、それだけやってもダニ被害を解決するには不十分です。

ダニを増やさないようにする予防としては効果があるのですが、すでに大繁殖している場合駆除出来ていないので、思っていた結果にならないと感じてしまいます。

別の方法でしっかり駆除しなければいけません。
今すぐに駆除方法が知りたいという方はコチラからどうぞ。

よくある布団のダニ対策は増えにくくする効果はあるが、駆除するには不十分



掃除機で全部のダニは吸えない

掃除機を掛けても、以下の2点の理由からすべてのダニを吸い取ることは不可能なんです。
とはいうものの、全く取れないわけでもないので、やる意味はちゃんとあります。

  1. 危険を察知すると布団繊維の奥へと逃げる
  2. 足の先端が吸盤になっていて繊維にしがみつく


ダニは熱や衝撃を感じると安全な反対側へ逃げていき、さらに繊維にしがみつくので、効率的に駆除するのはむずかしいのです。
表面のダニは吸い取れるけど、奥深くの内部までは取り切れません。

布団のダニを掃除機でどれだけ吸い取れるか、ダニ対策グッズメーカー「日革研究所」で実験した動画あります。

ダニが動く動画なので苦手な方はスルーしてください!




掃除機の種類表面内部
サイクロン式77.37%0.06%
ハンディータイプ41.27%0.04%
紙パック式60.9%0.01%
日革研究所「2. 実は間違っている?掃除機でダニは吸いとれる?
https://nikkaku-j.com/countermeasure/dani-huton より引用


内部に逃げてしまったダニはほとんど取れていませんね。
お布団の状態によっては表面の約1,000倍以上のダニがいることもあります。

ですが、表面にいるダニとフンや死骸の欠片といったアレルゲンは十分とれているので、ダニが増えにくい清潔なお布団を保つにはやはり掃除機は大切です。

掃除機かけはダニを駆除するのではなく、清潔に保ってダニを予防するのが本来の目的になります。

家庭用の洗濯機ではダニを駆除しにくい

洗濯機で丸洗いするのも、掃除機とほぼ同じ理由でお布団のダニを駆除するには向いていません。

  • 水や洗剤でダニは死なない ※水中でも1週間生きる
  • 手の吸盤で繊維に張り付くから流されない
  • 繊維の奥に潜り込んで衝撃から身を守る




家庭用洗濯機でお布団を洗濯して、どれくらいダニが除去できるのかを実験した動画があります。


ダニが動く場面があるので苦手な方はスルーしてください!





実験ではタオルに付着したダニなので、ほとんどのダニは洗い流されているのですが、お布団だと残っている可能性が高いです。
また、洗い流されたダニの70%は生きていたので、お布団に残っているダニも生存率は高くなります。

掃除機と同様にダニの死骸やフン・ホコリといったダニアレルゲンの除去には効果的なので、一時的ではありますが、ダニアレルギー被害を減らす効果は十分にあります。
根本的な駆除が成功しないとまたすぐに増えてしまうので、こちらも予防としての側面が強いです。

お布団の丸洗いはかなり大変ですが、カバーやシーツを週に1回の頻度で洗濯することでかなりのアレルゲン除去効果が期待できます。

一度クリーニングにだして丸洗いしてもらう方法もありますので、お布団の状態が悪い場合は検討してみましょう。




天日干しは繰り返しやらないとダニは駆除出来ない

天日干しで太陽の熱や紫外線でダニを死滅させようとしても、実際にはなかなか死んでくれません。

ダニは熱を感じると温度の低い方へと逃げる性質があり、徐々に温まるお布団では冷たい裏側へ逃げてしまうので、ほとんどが生存しています。
全体が高温になるまで干すのは事実上むずかしく一度の天日干しで完全駆除とはいきません。

  1. お布団全部はダニが死滅する60℃にならない ※温度の低い方へ逃げてしまう
  2. 布団を叩いてもダニは奥に逃げるので取れない
  3. 逆に叩くと死骸やフンが砕け散ってアレルゲンが増える


お布団を干すことは繰り返し続けることで乾燥した状態を保ち、ダニが増えにくい状態にすることが利点です。

人は寝ている間にコップ一杯からペットボトル一本分の汗をかきます。
気づかないだけでお布団は実はべちょべちょに湿気っています。
ダニは湿気を非常に好むので、エサも豊富なことでお布団こそがダニが繁殖する絶好のスポットなんです。

ですので、天日干しでしっかり乾燥させてダニが嫌がるお布団にしておくのはダニ対策の予防として大事なことになります。
乾燥させ続けることで徐々にではありますが駆除も進みますので、一度で終わらせずに継続しましょう!

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ダニを駆除するにはとことん加熱と乾燥

ダニを駆除するには、徹底的に加熱して乾燥させることです。

ダニの弱点

  • 50℃で20~30分 60℃以上で即死 ※ダニの種類で前後する
  • 湿度50%以下になると徐々に乾燥死


ダニがどのくらい乾燥に弱いのかを実験した動画があります。


では実際にどのようにしてお布団を加熱したり、乾燥させて駆除するのかをいくつかご紹介します。


コインランドリーで高温乾燥機にかける

コインランドリーの高温乾燥機にかけることでほとんどのダニを死滅させることができます。

繊維の分厚いお布団をまるごと乾燥機にかけてもしっかり中まで70~80℃の高温になるので十分に駆除することが可能です。
乾燥させて退治したあとはそのまま丸洗いして、ダニの死骸やフンを洗い流す必要があるのでその点は注意しましょう。

洗濯丸洗いと熱乾燥でダニの駆除とアレルゲンの除去の両方がいっぺんにできるので即効性があるのが利点です。

ただ、難点としては意外と1回の値段が高いのと、実際やってみるとけっこうな重労働でめんどくさいことがあります。

コインランドリーの欠点

  • 布団の素材によっては乾燥機や洗濯がNG
  • キルティング加工がされていないと効果が薄い
  • 割とめんどくさいし疲れる



布団クリーニングで丸洗いしてもらう

お布団専門のクリーニング業者にお願いしてまるっときれいにしてもらう方法です。
オプションで防ダニ加工もあったりして、効果が長持ちするサービスもあります。

最寄りのコインランドリーがなかったり、面倒なあなたは全部おまかせしてしまうのもアリです。
お布団のクリーニングをやってるとこがないよーとか布団をもっていくのがしんどいって人は宅配クリーニングを検討してみてください。

こちらはお布団を梱包して送るだけなので、お家に居ながらで完結します。
運ぶ手間も受け取りに行く煩わしさもありません。



布団乾燥機を使って加熱・乾燥

布団乾燥機の熱と乾燥でダニを駆除することができますが、機種ややり方によっては効果がまちまちなので注意が必要です。

ノズルだけの機種だと密閉しないので熱が逃げてしまったり、布団内部まで高温にできずに駆除しきれないパターンもあります。
かなりの高温を維持できる機種やマットなどで布団を覆うタイプの奥までしっかり50~60℃に加熱できる機種を選びましょう。

やり方は布団のダニが感じられなくなるまで数日間連続して使うことです。
布団乾燥機をかけた後はダニの死骸やフンが残っているので、掃除機で裏表それぞれをだいたい1~2分くらい掛けてゆっくりと吸い取れば完了です。

布団乾燥機でのダニ駆除については別の記事で深堀しているのでよかったら参考にしてください。



布団乾燥機の注意点

  • 機種によっては温度が低く効果が無い
  • ダニモードや高温になる機種を使う
  • ダニが駆除できるまで数日間続ける
  • 最後に掃除機を掛ける必要がある



ダニシートや殺虫剤などのグッズを使う

ダニ対策グッズを使ってダニを駆除する方法ですが、一番手っ取り早いのは置いておくだけでいいダニシートタイプです。

虫刺されの被害がひどい場合は、即効性のある殺虫剤や駆除剤を使う必要がありますので、寝具の状態に合わせて選んでください。

私も実際にぜん息の対策として、ダニ捕りロボというダニシートタイプのグッズを使っています。
こちらはダニを生きたまま一箇所に集めてから、中に閉じ込めて乾燥死滅させる仕組みです。
使い続けて2年経ちますが、そりなりに効果があったような気がしてます。
というのもデメリットとして即効性がないので「うぉーダニがいなくなったぞー!」と判りやすく実感できないのです。

ダニシートタイプ全般で効果がでるまで時間がかかるものが多いのですが、基本的に置いておくだけでそのうち効果が出るものなので、「対策にあまり労力を掛けたくない」「なにか継続して対策したい」など楽して対策し続けたい人に向いています。

ダニ駆除グッズの特徴

  • 殺虫剤や駆除剤は人やペットへの影響が心配
  • 燻煙材は準備や後片付けが大変 ※無煙タイプもある
  • 忌避剤は殺せないので効果が一時的
  • ダニシートは即効性がない
  • グッズは使うだけ置くだけでお手軽
  • 掃除洗濯は合わせてやる必要がある



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布団のダニを予防する方法

ダニ駆除方法を調べたことがある人なら、お気づきでしょうが一度大量発生してしまうと元に戻すのは本当にめんどうだし大変です。
再発しないように予防を継続することがなによりも一番の対策なのは間違いありません。

ダニ予防を一言でいうなら「常に清潔に保つこと」です。
ド正論のあたりまえのことですが、残念ながらこれ以外ありません。

と言うのも、ダニの繁殖力が爆発的なのでちょっとサボると翌年のピーク時期にはヤバいことになったりするからです。

ダニの繁殖力はとても強く、たったの156匹のダニがわずか3ヶ月で約8万匹まで増えます。つまり条件さえ揃えばダニは3ヶ月で500倍にまで増加してしまうのです。

ダニ捕りドットコム(最終閲覧日:2020年12月8日)
http://www.danitori.com/living_with_mite/allergy.html



とくにお布団は毎日汗をかいたり、寝ている時間が長くフケやアカも溜まりやすいので、ダニが大量発生しやすい条件が整っています。

ですが毎日何時間も掃除洗濯を続けるのはしんどいし、現実的な生活で続けるは困難です。
比較的続けやすい予防方法をご紹介していきますので、「これなら続けられるかも?」と感じられる対策が見つかれば幸いです。

こまめな洗濯・目安は週に1回

ダニアレルギーの原因となるフンや死骸の欠片はこまめな洗濯でほとんど落とすことができます。
かゆみや不快感の多くはアレルギー反応の一部なので、こまめな洗濯が効果大です。

ダニアレルゲンとなる死骸やフンは水溶性(水に溶けやすい)なので、お洗濯で効果的に洗い流せます。
特に生地の薄い枕カバー・布団カバーは洗濯することでアレルゲンのおおよそ9割は除去できますし、清潔に保つことでダニのエサを減らし繁殖を防ぐことができて一石二鳥です。

お洗濯の目安

  • 目安は1週間に一度枕カバー・布団カバー・シーツを洗濯
  • 半年に一度はコインランドリーや布団クリーニング

ばくばく
ばくばく

まくらカバーがなかったり時間がないときはタオルを掛けておいて、毎日取り換えるといいよ



掃除機でダニアレルゲンを吸い取る

掃除機でダニアレルギーの原因物質となるダニの死骸やフン・ほこりをしっかりと取っておきます。
このダニアレルゲンですが、実際問題取り除くには物理的な方法しかありません。
つまり、掃除機で吸うか洗濯で落とすかの2択です。

ちょっとお洗濯しても干せそうにないとか、洗濯物多くて厳しかったり時間が無かったりするときは、ささっと掃除機で吸っておくのでも全然違います。
掛け布団一枚あたり10分もあれば余裕で終わります。

掃除機にはお布団専用の機種もありますが結構お値段もしますし、布団用のノズルヘッドを使うのでも大丈夫です。

私は吸引力のかわらないダイソンを愛用しています。
布団用ノズルもあってすっごいとれるので掛けた後もふわふわになって気持ちがいいです。

掃除機掛けの目安

  • 目安は1週間に一度
  • お布団の裏表それぞれ1~2分ゆっくりと時間をかける



ばくばく
ばくばく

掃除機しか使わない場合ダニの繁殖速度からすると週に2回は必要なんだけど、お洗濯や他の対策も合わせてやっていれば週一でも大丈夫だよ



布団乾燥機で湿気とり

ダニ駆除でも使用しましたが布団乾燥機でお布団を乾燥させてダニの繁殖を防ぎます。

実際やってみると布団乾燥機ってすっごいめんどくさいです。
特に専用布団マットでくるんでゴリゴリ加熱するタイプは本気度が違います。
めんどくささも効果も違います。

気軽に使えるノズルタイプとかでも、お布団を乾燥させる目的であれば十分なので問題ありません。
お布団がシケってなければダニはあまり活動しなくなっていきます。
それにカラっとしたお布団はふわふわで気持ちがいいものですし、安眠のためにも使っていきましょう!

布団乾燥機の目安

  • 目安は週に1度お布団をしっかり乾燥
  • 布団乾燥機を使う時間的余裕が無いときはベッドの上のお布団をめくって置く


ばくばく
ばくばく

朝起きたらベッドの掛け布団と毛布を半分こにめくっておこう
翌日は反対方向にするかんじでやっておけば多少湿気は逃げていくよ


お部屋全体の湿気とり

お布団だけではなくお部屋全体の湿気対策をしておかないと、また湿気がお布団に移ってしまいます。
ダニが増えやすい環境を少しずつ改善していかないと、いくら駆除してもまたすぐにぶり返してしまうので意味がありません。

「何度駆除してもまたすぐにダニが出てくる」というのはお部屋全体の湿気が原因かもしれません。
最近の住宅構造は冬でも室内が暖かく密閉性が高いので、湿気の逃げ場がなくダニが繁殖しやすい環境に陷りやすいのです。

お部屋の湿度は50%前後を目安にして調整しておけば問題ありません。
ダニは湿度が50%以下になると徐々に活動が鈍くなりやがて乾燥して死んでいきます。

冬の季節はとくに外の空気が乾燥していて毎日換気をするだけでも簡単に除湿ができるので試してみてください。

除湿のやりかた

  • 部屋の湿度を50%前後に保つ ※インフルエンザ対策も同湿度でOK
  • 冬であれば日中毎日合計で15~20分の換気 ※5分くらいを数回に分けてもOK
  • エアコンや除湿機で湿度を調節 ※これだけでは調整しきれないので換気もする
  • 結露対策をしておく
  • 加湿器を使いすぎない


ばくばく
ばくばく

洗濯物を干すと部屋の湿度が10%くらいあがるので、換気扇をつけたり送風機をつかって湿気を逃がそう



【最強】防ダニ寝具に買い換える

最終的には防ダニ加工された寝具やカバーに買い替えるのが予防としてはベストです。

防ダニ加工にもいくつか種類があって、いちばん効果が高いのはお布団の中にダニを通さない仕組みのタイプです。
ダニが通れないほど生地がスキマなく加工されていて、侵入をほぼ完全に抑えることができます。
お手入れもカンタンで表面に取り付いたダニをコロコロで取ったり、掃除機でさっとホコリと一緒に吸い取るだけでダニを落とせます。

普段のお手入れのラクさと長く使えるので、ランニングコストで見ればそこまで高額ではないのですが、初期投資としてはちょっと躊躇するお値段なので予算と相談してみてください。


ダニ捕りロボを使ってダニを減らす

駆除のところでもダニシートを使いましたが、ダニの繁殖を抑える目的の方が向いています。

私もぜん息の対策として2年ほど続けて使っていますが、普段ダニを気にしない程度には効果が感じられています。
寝るときのみょーな痒みや夜間の咳込みは減りました。

基本的に置いておくだけでダニを集めて駆除してくれるので、続けるのに楽なのがいいです。
ちょっとお値段が高いのが難点ですが、ダニが繁殖しにくい環境作りには最適。

効果のほどについては、使ったことのある人へのアンケートや私自身の体験談もまとめていますので、そちらをご確認ください。


布団のダニ対策は正しく駆除して予防も忘れずに

  • よくある布団のダニ対策のほとんどは予防目的で駆除出来ていなかった
  • 予防をするまえに徹底的に駆除しよう
  • ダニが増えない環境作りで再発を防止しよう



毎日寝るお布団ですのでダニ対策はしっかりしておきたいですが、毎日掃除洗濯やあれこれ全力でやり続けるのも無理な話です。
今回はいくつか対策を紹介してきましたがその中から「コレなら続けられそう」というのを見つけて取り組んでもらえたらと思います。

ダニは一度被害が出てしまうと重症化していることが多く、最終的に多大な労力とお金を掛けないと解決しない状況に陥ります。
そうなるまえに、ダニ被害を感じたことがない人も対策を初めてみましょう!

ばくばく
ばくばく

最後までお読みいただき、ありがとうございました


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