布団乾燥機のダニ駆除効果は機種で違うので乾燥+掃除機で環境対策

家電で対策
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布団乾燥機でダニは駆除できる?
布団乾燥機をしっかり使えば他に対策しなくても平気?

布団乾燥機でダニを駆除できると聞いて購入を検討している人は、本当の効果があるのか、それだけでダニ対策として大丈夫なのか不安に感じていませんか?

そこで今回は布団乾燥機を使ったダニ対策は実際どこまで効果があるのかについて、実際のやり方と一緒に解説していきます。

こちらの記事でわかること

  • 布団乾燥機でダニを駆除できるのか
  • ダニ対策の具体的なやり方
  • 布団だけじゃなくマットレスにも使えるか
  • ダニ駆除に本気な布団乾燥機を3つ紹介



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布団乾燥機でダニを殺すには隅々まで50℃以上にしないと逃げられる

参考  吉川翠・阿部恵子・小峯裕己・松村年郎[著](1999).『住まいQ&A 室内汚染とアレルギー』.井上書院.87-89P

ダニも小さな生き物なので高温になれば普通に死んじゃいますが、実際にはお布団の隅々まで高温にすることが難しく100%駆除することは不可能なんです。

具体的には50℃で15分・60℃で1分直接当てられると死滅するので、布団乾燥機の熱風(60~75℃)が当たる表面はほぼ100%殺すことができます。
ですが、実際にやってみると布団の隅っこの端なんかは冷たいままだったり、布団の内部まで高温にならない部分もあって、ダニは熱から逃げて生き延びてしまいます。

また、一番多い勘違いがダニを駆除すれば痒みやむずむずが解決すると思ってしまうことです。
実は刺されて痒くなることの方が少なくて、ほとんどはダニの死骸やフンによっておこるアレルギー反応で痒みやくしゃみ鼻水、せき込むといった症状が出ているので、ダニを殺しただけでは解決しないんです。

つまり、ただ布団乾燥機を使っただけではすぐには効果が出ません。
布団乾燥機を使ったのにまた痒くなった!」という原因のほとんどは加熱が足りないか、ダニの死骸やフンによってダニアレルギーが発症しているケースです。

じゃあ、布団乾燥機ってダニ駆除には意味がないの?」と思うかもしれませんが、ダニは乾燥に非常に弱い特徴があるので、お布団にダニが繁殖しにくいようにするという大事な効果があります。

布団乾燥機はダニ駆除ではなくて、ダニを増やさないのが目的です。

ばくばく
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布団乾燥機だけではダニ対策としては不十分
ダニはお家全体で繁殖してしまっている可能性が高くて、寝具だけじゃ焼け石に水かもしれないんだ
お家全体でダニが繁殖しづらい環境づくりがポイントだよ
⇒ 一緒にやりたいお家の湿気対策




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袋タイプはダニを殺す目的でノズルタイプは天日干しの代わりに使おう

布団乾燥機には大きく分けて「袋タイプ」と「ノズルタイプ」の温める方式があって、主にダニを死滅させる効果に違いがあります。

どちらのタイプも基本的には寝具を乾燥させて、ダニが繁殖しにくい環境へ改善していくのが最終的な目標ですが、「今すぐダニを減らしたい!」という人は「袋タイプ」の布団乾燥機を選んでみてください。

布団乾燥機のタイプ

  1. 【袋タイプ】:ダニ駆除と環境改善の両方
    布団を大きな密閉袋で包んで全体をすばやく高温にする方式と、大きなマットに温風を流して布団全体を温める方式がある
  2. 【ノズルタイプ】:環境改善目的
    じゃばらのホース先端から温風がでて少しづつ温める方式で、ノズルが2本あるタイプは加熱するパワーが高い


袋タイプならダニを駆除する効果も期待できるので環境改善と同時にできる

密閉袋を使ってお布団全体を高温にできるので、ただ乾燥させるだけではなくダニを死滅させる効果も期待できます。
といってもダニを100%全滅!というわけではないので、定期的に乾燥させてお布団からダニを減らしていきましょう。

袋タイプのダニ駆除方法

  1. 布団カバーやシーツは外して別途洗濯する
  2. 専用の密閉袋にダニ駆除したい布団を入れる
  3. 敷布団>袋に入れた布団>掛け布団の順にサンドイッチする
  4. メーカーから推奨されている時間加熱する
  5. 終わったら布団を裏返して裏面も同様に加熱する
  6. 加熱終了後、掃除機でダニの死骸やフンを吸い取る



ここでいくつかデメリットもあるので、導入時の参考にしてみてください。

袋タイプのデメリット

  • とにかく密閉袋に入れるのがめんどうくさい
  • ダニを殺すにはしっかり加熱する必要があり時間がかかる
  • 布団乾燥機の価格が高い
  • 密閉袋が別売りの機種もある
  • 掛け布団、敷布団などをそれぞれ別々にやる手間がある


ばくばく
ばくばく

マットタイプは敷布団と掛け布団の間に入れて加熱するので、袋にいれるタイプよりは簡単だけどダニを駆除する効果が落ちるよ


ノズルタイプは天日干しの代わりに布団を乾燥させる目的で使おう

ノズルタイプは、敷いた布団の間に差し込んでスイッチを入れるだけでお手軽ですが、ダニを殺す効果は低いので布団を乾燥させて繁殖を予防する目的として割り切って使うのが良いです。

ノズルタイプのダニ駆除方法

  1. 布団カバーやシーツは外して別途洗濯
  2. 敷布団と掛け布団の間にノズルの先端を差し込む
  3. メーカーから推奨されている時間加熱する
  4. 加熱終了後、掃除機でダニのフンや死骸を吸い取る



ノズルタイプのデメリットとしては、ダニを殺す効果が低いという点だけです。
手間暇が少ないので、袋タイプに比べて継続しやすいのはノズルタイプかもしれませんね。

大きな被害は出ていないけどダニが気になるという人は是非布団乾燥機を使ってみてください。
なによりお布団がふかふかになって気持ちがいいです。

ばくばく
ばくばく

ノズルが1本のタイプと2本のがあって、やっぱり2本のほうはパワーが強くダニ駆除モードがついてる機種もあるよ
ダニ駆除効果順に並べるとこんな感じ

  1. 袋に入れるタイプ
  2. マットタイプ
  3. ノズル2本タイプ
  4. ノズル1本タイプ



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ダニを駆除する時間は機種で違って80~300分と幅広いので取扱説明書をしっかり確認しよう

どのくらいの時間加熱すればダニは死滅するの?」と疑問に思う人は、まず布団乾燥機の取扱説明書を読んでください。

というのも、布団乾燥機の機種やメーカーによって全然ばらばらなので目安となる時間がないんです。

最初からダニ駆除機能がないものもありますから、そいうのは候補から外した方が良いですね。

もし、今使っている布団乾燥機でダニを駆除したいということであれば、環境改善の乾燥を目的として割り切って使ってください。
古い布団乾燥機でダニを直接駆除するのは現実的じゃありません。

また、お布団の状態やその日の気温、湿度によっても必要な時間は変わってきますし、新しい機種であればそのあたりも自動でやってくれたりします。

参考までに私が独自に色々なメーカーのダニ駆除時間を調べた結果をご紹介しておきます。

  • 袋で包むタイプ:80分、90分両面で180分
  • マットタイプ:300分
  • ノズル2本タイプ:90分、100分
  • ノズル1本タイプ:120分


どちらかというと袋タイプの機種の方が本気でダニを殺したいみたいで、長時間加熱するのが多かったです。

ノズルタイプは布団を温めるついでにダニを抑制しようとか、靴もいけちゃうとか多機能を推してる感じでした。
ノズルが2本のやつなんかは、お布団を2枚同時に温める!とかもあったので、色々使えるのを選ぶのもありかもしれません。



使う頻度は夏は毎週・冬は月1回・駆除なら3日連続

ダニを繁殖させないためにどれくらいの頻度で布団乾燥機を使うのが良いのかというと、これは季節で変わってきます。
現在布団でダニが蔓延っていて、緊急の場合は3日連続で使って徹底的にやるのが効果的です。

布団乾燥機を使う頻度

  • 梅雨~夏季:毎日 または 週に1回
  • 秋~冬季:週に1回 または 月に1回
  • ダニ駆除:3日連続 



夏場はとくに湿気が多く、湿度が70~80%なんてこともあり布団も湿気やすいですし、逆に冬場は乾燥していて50%前後におちつくこともあるくらいです。

ですが、人によっては冬場も加湿器を使ったり洗濯物を部屋干ししたりと、湿度が高くなる日もあります。
基本的に布団が湿りやすい状況では毎日乾燥させるのがベストなのですが、それも大変ですしライフスタイル的に難しいかもしれません。

ですので、最低限の基準として1年を通じて週に1回のペースで布団乾燥機をかけるのが現実的かなと思います、

ばくばく
ばくばく

意外と忘れがちなのが布団乾燥機本体のお手入れ
ホコリが溜まる所にはダニがいるので、月に1回はお掃除をしてメンテしよう!



マットレスを乾燥させる目的なら効果はあるけど駆除目的なら微妙

マットレスのダニも布団乾燥機でなんとかならないかな?」と思ってしまうのですが、残念ながらダニを駆除する効果はほとんどありません。

理由はマットレスの大きさです。
素材にもよりますが、中の空間が広すぎてどうやっても全体を均一に高温にすることができないので、布団乾燥機でダニを駆除することは難しいのです。

どうしてもマットレスのダニも布団乾燥機でなんとかしたいという人は、寝具の時と同様に乾燥させてダニの繁殖を抑える目的として使ってください。

マットレスのダニを減らすやり方

  1. 1~2時間ほど部屋を暗くしてダニを表面に誘き出す
  2. マットレスに掛け布団を掛けて、間に布団乾燥機をセットする
  3. 寝具のダニ駆除と同様の時間加熱する(80~120分)
  4. 加熱後掃除機でダニの死骸やフンを吸い取る(1㎡あたり20秒)


もちろんデメリットもありますので、試す前にしっかりと確認しておいてください。

マットレスに布団乾燥機を使うデメリット

  • ウレタンやスプリングなど熱に弱い素材は傷んでしまう
  • カバーや布地が縮んでしまい寝心地が変わるリスクがある
  • ダニが大量発生していた場合はすぐに効果が出にくい
  • 加熱温度にムラができやすくダニ駆除効果は低くなる



布団乾燥機の熱に弱く使えない場合は、マットレスクリーニングに頼んだり、高密度繊維カバーを使ってダニを遮断したりと別の対策方法もあるので、検討してみましょう。

ダニ刺され対策に生地表面からのダニ通過率0%の布団【ディーガード】



ダニ駆除に本気を出してるメーカーの布団乾燥機を3つ紹介

ダニをしっかり駆除できる布団乾燥機が知りたい」という人のために、ダニを本気で殺そうとしているメーカーの布団乾燥機を3つ紹介します。

それもカタログスペックを見るとその本気度が伝わってきます。

三菱:AD-X80
布団乾燥機でダニ駆除といったら三菱のAD-X80という機種が有名です。
こちらは、袋で包んでがっつり加熱しダニ駆除するタイプなのですが、布団の裏表を90分づつなので一回で180分もかけるのが本気度高そうです。
まくらポケットもついていて、全部やるとなんと300分のダニパンチモード!

使い方の動画もあるので、参考にしてみてください。

こちらの布団乾燥機ですがメーカーでの販売が終了してしまったようです。
現在入手しようとすると中古品になるので、ちょっとお値段が高くなっていました。

新しく最新モデルも販売されているのでご紹介しておきます。

参考 三菱ふとん乾燥機

【中古】三菱電機 フトンクリニック ふとん乾燥機 ダークブラウン AD-X80-T 2zzhgl6

価格:20482円
(2025/5/5 21:45時点)
感想(0件)



パナソニック:ふとん乾燥機 <マットタイプ> FD-F06J7
こちらはマットタイプの温め方式で布団でサンドイッチする感じで、袋で包むよりは手間がかからないので、ずぼらな人におすすめです。
ダニ駆除時間はなんと5時間!50℃の温風でじっくりと時間をかけてダニを駆除するので、布団の中まで高温なるのが期待できそうです。

ただ、マットタイプなので端の部分は温度が上がりにくい点は注意です。

こちらもメーカー販売が終了していました。
現在は中古品のみの取り扱いのようです。

参考 パナソニックFD-F06J7

【中古】パナソニック ふとん乾燥機 マットタイプ シルキーシャンパン FD-F06J7-N

価格:19960円
(2024/4/11 22:53時点)



アイリスオーヤマ:ふとん乾燥機 カラリエ ハイパワーツインノズル KFK-401
ぱっと見ノズルタイプなので、ダニ駆除できるのかな?と思いそうですが付属の密閉袋を使うことで効果が高まります。
ノズルが2本あるので、お布団を2枚乾燥させたり他の用途にも使えたりと1台で色々使いたい人におすすめです。

個人的には乾燥させる時間が短く10~20分で終わるので、手間がかからず続けやすいので一番欲しいのはこれです。
乾燥にしてもなににしても、何時間もかかったり準備がめんどくさいのは続かないです。

また、唯一第三者機関で試験を行って内部のダニ駆除率99%という結果が公表されているので効果が期待できます。

デメリットは、これ価格が高いんですよねぇ・・・じゃばらの部分の劣化もきになるところです。
買い替えや購入を検討されている方は予算と相談してみてください。

参考 カラリエ ハイパワーツインノズル KFK-401

★アイリスオーヤマ カラリエ ハイパワーツインノズル KFK-401 【布団乾燥機】【送料無料】

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ダニ駆除効果は機種や環境によって違うので乾燥+掃除機で環境改善目的で使おう

布団乾燥機でダニ駆除は効果的なのどうかについて、解説してきました。

結論としては、布団乾燥機だけではダニ対策としては不十分だということです。
一時的に駆除をしても、ダニは家中に住んでいてどこからともなくやってきます。

また、駆除だけではアレルギーによる痒みや不快な症状も減らないんです。

大事なことは、布団乾燥機+掃除機でダニが増えにくい環境を作っていくこと、お家全体がダニが増えにくい環境にすることの2点です。

布団乾燥機を使ったダニ対策のまとめ

  • 布団乾燥機でダニは駆除しきれない
  • 乾燥後は掃除機でフンや死骸を吸い取る
  • 継続して使っていくことでダニが増えない布団にする
  • お家全体のダニ対策もして、環境を改善していく


ダニはとっても乾燥に弱い生き物なので、じめじめしたお布団やお家が大好きです。
ですので、適度に乾燥した清潔な環境を心がけて対策を続けていきましょう!

こちらの記事でも湿気対策を紹介しているので、一緒に読んでみてくださいね。
⇒ 今すぐ始めたい5つの湿気対策


ばくばく
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最後までお読みいただきありがとうございました!

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