【除湿で対策】乾燥させてダニを減らす5つの方法をかんたん解説

家事で対策
この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

湿度を下げたらダニが減るって本当?
ダニが減るように効果的な除湿の仕方がしりたい

ダニは乾燥にとても弱いという話を聞いたことがある人は、本当に効果があるのか、あるならどうやってお家の湿度をさげればいいのか、気になる所ではないでしょうか。

実際にダニは乾燥に弱いので、室内にいるタイプのダニはだいたい湿度50%以下になると耐えられなくなり、徐々にへっていくんです。
参考 島野智之・高久元[編](2016).『ダニのはなし』.朝倉書店.110-111P


ですが、湿度50%といっても実際どんな方法でさげればいいのか、普段から気にしていないとわからないことも多いですよね。

そこで今回はダニが繁殖しづらい環境にするための除湿方法を5つ紹介していきます。

こちらの記事でわかること

  • お家を除湿する5つの方法
  • 除湿はダニ駆除に効果があるのか



スポンサーリンク

【除湿1】換気による除湿が一番簡単で効果も大きい

一番かんたんで、しかも効果がとても高いのが換気をすることです。

最近の住宅はどこも気密性が高く冬もあたたかな構造になっていて、室内の空気はほとんど外に出ていきません。

そのため、普段通りの生活をしているだけでも水分はどんどん溜まっていくので、室内の湿度が高く、外の空気の方が乾燥していることが多くなります。

これを室内の空気を外に逃がして新鮮な外の空気を入れることで解決するのが換気です。


では、ダニの増殖に対して除湿がどれくらい効果があるのかというとこんなデータがあります。

冬期にインフルエンザを恐れて室内湿度を70%RHに加湿すると、加湿しなかった場合に比べて翌秋の畳表面のダニ数は約40倍になる.屋内のダニ数を減らすのは冬期にできるだけ50%RH前後に保つ湿度管理である.

引用 島野智之・高久元[編](2016).『ダニのはなし』.朝倉書店.115P

加湿器を使わなかった場合と比べてダニの数が40倍も多くなるってことは、逆に言えば除湿をしっかりするとダニの繁殖はばっちり抑えられるということなんです。

特に冬の間、越冬するダニを増やさないよう、湿度50%に調整することで翌年の繁殖を抑えられるので、しっかりと換気をする習慣を作っていきましょう。


続いて、具体的な換気のやり方をいくつかご紹介しておきます。

換気のやり方

  • 正午前後の乾燥している時間帯に毎日15分ほど窓を開けて空気を入れ替える
    ※空気の流れを作るために、2か所窓を開ける
  • レンジフードの換気扇を回しておく
    ※外出時に回しっぱなしにするのでもOK
  • 長時間、家を空けるときは防犯上の問題がない場合に限り各部屋の窓を数センチ開けておく
  • 入浴後はすぐに浴室乾燥機を回しておく
  • 炊事やお湯を沸かすときは換気扇を回す
  • 24時間換気システムはスイッチON


場所によっては換気だけでうまく除湿ができないので、ほかの湿気対策を合わせてやるのがポイントです。

ばくばく
ばくばく

換気だけで除湿しにくい場所は個別に対策しょう

  • お布団や寝具は干しておこう
  • 窓が1つしかない部屋は送風機を使おう
  • 押し入れやクローゼットは開放しよう



スポンサーリンク

【除湿2】再熱除湿機能があるエアコンなら1年中除湿が出来る

エアコンは室温や湿度を指定できて、付けるだけで簡単にできる除湿効果です。

ですが、エアコンの除湿には2種類の方式があって、弱冷房除湿だと冷風がでるので冬季に使うにはちょっと使いづらいのですが、再熱除湿の方は除湿後に温めなおしてくれるので冬でも室温がさがることはありません。

ご自宅のエアコンがどっちのタイプの除湿方式か調べてから除湿してみましょう!

エアコンで除湿のやり方

  • 雨の日や外気の湿気が多い日など換気が出来ない日に除湿
  • 部屋は閉め切って稼働する
  • サーキュレーターを使って部屋全体の空気を流す
  • 各部屋ごとにエアコン除湿を稼働する
    ※お家全体で湿度の差を無くす
  • 弱冷房除湿は梅雨~夏季の間で稼働する
  • 再熱除湿は1年を通して除湿OK


ばくばく
ばくばく

エアコン除湿にはいくつか欠点もあるから、欠点を補うように換気と併せて使っていこう

  • 弱冷房除湿は冬寒くて無理
  • 再熱除湿付きは本体価格も電気代も高い
  • 除湿は出来るけど空気は入れ替わらない
  • 稼働した部屋しか除湿できない



スポンサーリンク

【除湿3】除湿機は部屋を閉め切った空間で効果を発揮

除湿器は主に個室など狭い空間での除湿に向いています。

エアコンが設置できない部屋やクローゼットやランドリーなどにも持ち運べますし、ピンポイントで除湿したい場所で使えるのが利点です。

また、除湿器にも湿気を取る仕組みに種類があって、コンプレッサー方式はエアコンの冷房と一緒なので冷風が出て冬は使いづらく、逆にデシカント方式はヒーター内臓で室温があがるので夏に使いづらい特徴があります。

両方の方式を備えたハイブリット方式もあって1年間を通して使えるのですが、ちょっと本体価格が高いので、予算や除湿するシーンに合わせてチョイスすると良いかもしれません。

除湿器の使い方

  • 個室など締め切った場所で除湿する
  • 洗濯物を部屋干しする場所で除湿する
  • サーキュレーターを使って空気を循環させて部屋全体の湿気を取る
  • 水槽など蒸発する水分のある場所で除湿する
  • ドライヤーで髪を乾かすときに除湿する
    ※22~3℃の部屋で髪を乾かすと5%程湿度が上がる


ばくばく
ばくばく

除湿器はお手入れが大事なので、排水タンクの掃除やフィルター交換などを忘れずにしよう。

カビが生えやすいこともあるから、お手入れしやすい製品を選ぶのがコツ



【除湿4】結露を減らすには除湿とお家全体の室温を一定にすること

結露対策として普段の生活の中で出来ることは実は少ないのですが、大事なポイントは家全体の室温を一定に保つこと空気中の水分を減らすことです。

結露というのは、お部屋の中で他よりも極端に気温が低い場所があると空気中の水蒸気が気体でいられなくなって、水分として溢れてしまう現象です。
これが家の湿度をがんがん上げてしまい、ダニやカビが繁殖してしまう原因になるので対策をする必要があります。

結露対策のやり方

  • 冬は暖房のある部屋とない部屋の温度差を無くすように空気を循環させる
  • 就寝時間や外出時も暖房を消さないか、タイマーをセットしておく
  • 北側の部屋は冷やさないようにして、換気を徹底する
  • 1年を通して、換気などを行い除湿を心がける
  • 水蒸気をなるべく増やさないライフスタイルを心がける
  • 住宅構造によっては夏季でも結露するので対策をする


結露は住宅の構造や老朽化、欠陥に大きく影響されるので除湿を心がけていても解決しない場合もあります。
そのような場合はリフォームが必要なレベルになってしまうので、専門業者に調査や改善をお願いしたほうが良いです。

ばくばく
ばくばく

生活の中で出来る結露対策は、このあと解説するライフスタイルの改善が大きいので、まずは出来るところから始めてみよう



【除湿5】空気中の水分を増やしすぎないライフスタイルへ

参考  吉川翠・芦澤達・山田雅士[著](1989).『住まいQ&A ダニ・カビ・結露』.井上書院.189-191P

除湿するといっても、増える水分量が多すぎてしまうと効果も半減してしまいますし、対策も増えてしまって大変です。

そこで、そもそもの水分量を増やさないライフスタイルに変えていけば自然と除湿もできるのでは?という考え方なんです。

大事なポイントは水分が発生する時に、換気をして湿気をきちんと排出することです。

例えば、石油ストーブなんかは燃焼時に水分を出しますし、人間だって生きているだけで呼吸や発汗で水分をばんばん出しているんです。
ですので、この水分をため込まないようにこまめに排出する、つまり換気を一緒にやっていく習慣をつけていきましょう。

といっても、全部をいきなりやるのは実際問題無理ですから、出来ることから少しずつ始めて行くのが良いと思います。

まずは、簡単な換気から始めてみませんか?

ばくばく
ばくばく

「乾燥している空気はインフルエンザ等とかが怖い!」という話もあるけど、実は湿度が50%もあれば感染率を下げるには十分だったりします



室内の湿度を50%に保ってダニの繁殖を減らそう

ダニを減らす除湿のやり方について解説してきました。

湿気とダニは関係深く、湿度をコントロールすることでダニの繁殖もうまく制御できれば一番の対策となるのではないでしょうか。

すぐには効果がでないかもしれませんが、続けていくことでしっかりとダニが繁殖しづらい環境は作ることができます。

除湿は環境づくりとしての予防策ですので、すでに繁殖していて被害が出ている状態であれば、それぞれの場所に合わせたダニ対策も一緒にやるが必要があるんです。

こちらの記事で場所ごとの対策方法をまとめていますので、気になる場所があれば併せて読んでみてください。



ばくばく
ばくばく

最後までお読みいただきありがとうございました

コメント