「湿度を下げたらダニが減るって本当?」
「ダニが減るように効果的な除湿の仕方がしりたい」
ダニは乾燥にとても弱いという話を聞いたことがある人は、本当に効果があるのか、あるならどうやってお家の湿度をさげればいいのか、気になる所ではないでしょうか。
実際にダニは乾燥に弱いので、室内にいるタイプのダニはだいたい湿度50%以下になると耐えられなくなり、徐々にへっていくんです。
参考 島野智之・高久元[編](2016).『ダニのはなし』.朝倉書店.110-111P
ですが、湿度50%といっても実際どんな方法でさげればいいのか、普段から気にしていないとわからないことも多いですよね。
そこで今回はダニが繁殖しづらい環境にするための除湿方法を5つ紹介していきます。
こちらの記事でわかること
- お家を除湿する5つの方法
- 除湿はダニ駆除に効果があるのか
【除湿1】換気による除湿が一番簡単で効果も大きい

一番かんたんで、しかも効果がとても高いのが換気をすることです。
最近の住宅はどこも気密性が高く冬もあたたかな構造になっていて、室内の空気はほとんど外に出ていきません。
そのため、普段通りの生活をしているだけでも水分はどんどん溜まっていくので、室内の湿度が高く、外の空気の方が乾燥していることが多くなります。
これを室内の空気を外に逃がして新鮮な外の空気を入れることで解決するのが換気です。
では、ダニの増殖に対して除湿がどれくらい効果があるのかというとこんなデータがあります。
冬期にインフルエンザを恐れて室内湿度を70%RHに加湿すると、加湿しなかった場合に比べて翌秋の畳表面のダニ数は約40倍になる.屋内のダニ数を減らすのは冬期にできるだけ50%RH前後に保つ湿度管理である.
引用 島野智之・高久元[編](2016).『ダニのはなし』.朝倉書店.115P
加湿器を使わなかった場合と比べてダニの数が40倍も多くなるってことは、逆に言えば除湿をしっかりするとダニの繁殖はばっちり抑えられるということなんです。
特に冬の間、越冬するダニを増やさないよう、湿度50%に調整することで翌年の繁殖を抑えられるので、しっかりと換気をする習慣を作っていきましょう。
続いて、具体的な換気のやり方をいくつかご紹介しておきます。
場所によっては換気だけでうまく除湿ができないので、ほかの湿気対策を合わせてやるのがポイントです。
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換気だけで除湿しにくい場所は個別に対策しょう
- お布団や寝具は干しておこう
- 窓が1つしかない部屋は送風機を使おう
- 押し入れやクローゼットは開放しよう
【除湿2】再熱除湿機能があるエアコンなら1年中除湿が出来る

エアコンは室温や湿度を指定できて、付けるだけで簡単にできる除湿効果です。
ですが、エアコンの除湿には2種類の方式があって、弱冷房除湿だと冷風がでるので冬季に使うにはちょっと使いづらいのですが、再熱除湿の方は除湿後に温めなおしてくれるので冬でも室温がさがることはありません。
ご自宅のエアコンがどっちのタイプの除湿方式か調べてから除湿してみましょう!
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エアコン除湿にはいくつか欠点もあるから、欠点を補うように換気と併せて使っていこう
- 弱冷房除湿は冬寒くて無理
- 再熱除湿付きは本体価格も電気代も高い
- 除湿は出来るけど空気は入れ替わらない
- 稼働した部屋しか除湿できない
【除湿3】除湿機は部屋を閉め切った空間で効果を発揮

除湿器は主に個室など狭い空間での除湿に向いています。
エアコンが設置できない部屋やクローゼットやランドリーなどにも持ち運べますし、ピンポイントで除湿したい場所で使えるのが利点です。
また、除湿器にも湿気を取る仕組みに種類があって、コンプレッサー方式はエアコンの冷房と一緒なので冷風が出て冬は使いづらく、逆にデシカント方式はヒーター内臓で室温があがるので夏に使いづらい特徴があります。
両方の方式を備えたハイブリット方式もあって1年間を通して使えるのですが、ちょっと本体価格が高いので、予算や除湿するシーンに合わせてチョイスすると良いかもしれません。
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除湿器はお手入れが大事なので、排水タンクの掃除やフィルター交換などを忘れずにしよう。
カビが生えやすいこともあるから、お手入れしやすい製品を選ぶのがコツ
【除湿4】結露を減らすには除湿とお家全体の室温を一定にすること

結露対策として普段の生活の中で出来ることは実は少ないのですが、大事なポイントは家全体の室温を一定に保つこと、空気中の水分を減らすことです。
結露というのは、お部屋の中で他よりも極端に気温が低い場所があると空気中の水蒸気が気体でいられなくなって、水分として溢れてしまう現象です。
これが家の湿度をがんがん上げてしまい、ダニやカビが繁殖してしまう原因になるので対策をする必要があります。
結露は住宅の構造や老朽化、欠陥に大きく影響されるので除湿を心がけていても解決しない場合もあります。
そのような場合はリフォームが必要なレベルになってしまうので、専門業者に調査や改善をお願いしたほうが良いです。
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生活の中で出来る結露対策は、このあと解説するライフスタイルの改善が大きいので、まずは出来るところから始めてみよう
【除湿5】空気中の水分を増やしすぎないライフスタイルへ

除湿するといっても、増える水分量が多すぎてしまうと効果も半減してしまいますし、対策も増えてしまって大変です。
そこで、そもそもの水分量を増やさないライフスタイルに変えていけば自然と除湿もできるのでは?という考え方なんです。
大事なポイントは水分が発生する時に、換気をして湿気をきちんと排出することです。
例えば、石油ストーブなんかは燃焼時に水分を出しますし、人間だって生きているだけで呼吸や発汗で水分をばんばん出しているんです。
ですので、この水分をため込まないようにこまめに排出する、つまり換気を一緒にやっていく習慣をつけていきましょう。
といっても、全部をいきなりやるのは実際問題無理ですから、出来ることから少しずつ始めて行くのが良いと思います。
まずは、簡単な換気から始めてみませんか?
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「乾燥している空気はインフルエンザ等とかが怖い!」という話もあるけど、実は湿度が50%もあれば感染率を下げるには十分だったりします
室内の湿度を50%に保ってダニの繁殖を減らそう

ダニを減らす除湿のやり方について解説してきました。
湿気とダニは関係深く、湿度をコントロールすることでダニの繁殖もうまく制御できれば一番の対策となるのではないでしょうか。
すぐには効果がでないかもしれませんが、続けていくことでしっかりとダニが繁殖しづらい環境は作ることができます。
除湿は環境づくりとしての予防策ですので、すでに繁殖していて被害が出ている状態であれば、それぞれの場所に合わせたダニ対策も一緒にやるが必要があるんです。
こちらの記事で場所ごとの対策方法をまとめていますので、気になる場所があれば併せて読んでみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました






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