「掃除機で吸っただけでダニは死ぬの?」
「掃除機だと全然取れないんじゃないの?」
ダニを物理的に除去できるのは実は洗濯か掃除機だけだったりするんですが、本当に吸っただけで死ぬのか不安に思う人も多いんじゃないでしょうか。
他にも、布団に掃除機を掛けても繊維にしがみ付いて生きているダニは取れないというのも事実ですし、掃除機かけのモチベがダウンしそうな情報ばかりです。
そこで今回は、掃除機のパワーとしっかりダニを駆除する方法を解説していきたいと思います。
毎日の掃除機掛けにうんざりしている人の助けになれば幸いです。
こちらの記事でわかること
- 「絨毯・布団・畳」の正しい掃除機の掛け方
- 掃除器でダニが死ぬのかどうか
掃除機で出来る【絨毯・布団・畳】のダニを駆除する方法

掃除機を当てるときに手早く終わらせたい気持ちも分かりますが、そこをじっと耐えてゆっくりかけるのがダニを吸い取るコツです。
目安はだいたい1㎡(平方メートル)あたり、20秒かけて行います。
だいたいこんな感じの掛け方です。
掃除機をかける速度はこれくらいをイメージしてゆっくりと行ってみてください。
掃除をする頻度は毎日といいたいところですが、さすがにしんどいですよね。
そこで、掃除をしていない間にダニが増えてしまわないように週に2回の頻度で掃除機を掛けるのが良いです。
それでもしんどいよーって人は、まずは週に1回からでもいいので、掃除が習慣になるように続けてみましょう。
絨毯・カーペットのダニは温めると取りやすい

絨毯やカーペットはある程度の厚さしかないので、裏面を温めるとダニが嫌がって表面に出てきます。
その温める具体的な方法は2つ。
ダニは1時間もあれば2cmほど移動するので、そこを掃除機で吸い取れば普段よりも3割増しで捕獲できます。
もともと絨毯・カーペットにダニはあまりいないのですが、他所から移ってきて繁殖してしまうと駆除が難しくなってしまう場所です。
特に、毛足が密集しているタイプほどダニが奥に逃げ込む隙間が多く、数も多くなる傾向があるので駆除後も掃除を定期的に行って、予防していきましょう。
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予防として、お部屋の湿気を換気などで逃がしておくとダニの繁殖を抑えられるので湿気対策もやってみよう ⇒ 除湿でダニ対策
寝具のダニは高密度繊維のカバーを使えば掃除機でも吸い取れる

綿のお布団はそのまま掃除機を掛け続けても、残念ながら生きているダニはほとんど取れません。
そこで、高密度繊維の布団カバーやシーツを使ってダニの内と外の行き来を遮断することで、繁殖を防ぎ被害から身を守ります。
それでも、他所からダニはほいほいやってくるのですが、繊維の中には入れないので表面をさっと掃除するだけでばっちり駆除できます。
ダニを遮断する性能の高い繊維であれば、掃除機どころかコロコロするだけでも駆除出来ちゃうほどです。
布団の種類によって掃除機の効果が変わってくるのですが、表面のダニがとれることには違いはないので、布団の中に居るダニをどう駆除するかがポイントです。
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畳のダニは時間はかかるけど掃除機かけを継続すれば減っていく

最近の畳はほとんど材質が化学製品のタイプが多く、藁の部分がないので大部分のダニは表面に居ます。
ですので、定期的に掃除機を掛けているだけでダニを減らすことができます。
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定期的な掃除機と併せて、和室の湿気対策も同時にやると良いよ
藁畳は湿気を吸いやすく、貯めやすいのでダニが住み着きやすいんだ
畳の材質によってダニ駆除の難易度が大きく変わります。
古い畳を使っているのであれば掃除機だけで駆除しきれないので、こちらの記事も参考にしてダニ対策を進めてみてください。
掃除機で生きているダニは吸い取りにくいけど吸えたらほとんどが死ぬ

掃除機で吸ったダニがどれくらい生きているかを実験したデータによりますと、一般的な吸引力の掃除機であれば9割は死んでいることが判っています。
大丈夫です。
掃除機で吸い取ったダニはほとんど死んでいるので安心してください。
掃除機のパワーを示す数値として吸引仕事率というのがあって、これは日本電機工業会が定めた規格で、メーカーのカタログとかをみると書いてあったりします。
この吸引仕事率が350W以上あるものであればダニを吸い込んだ時にほぼ死滅させることができるので、掃除機を選ぶ時の目安にしてみてください。
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最近の掃除機はフィルター機能がスゴイので、排出される空気からダニの死骸やフン・ハウスダストはほとんど出ないから、その点も安心して大丈夫!
掃除機でダニが死ぬのは判ったのですが、布団の生きているダニはほとんど吸い込めないというデータがあります。
| 掃除機の種類 | 表面 | 内部 |
| サイクロン式 | 77.37% | 0.06% |
| ハンディータイプ | 41.27% | 0.04% |
| 紙パック式 | 60.9% | 0.01% |
https://nikkaku-j.com/countermeasure/dani-huton より引用
こちらを見る限りではほとんどのダニを吸い込めていないように見えますが、表面のダニはある程度取れているんです。
つまり、ダニを表面におびき出すか、内部に入り込めない素材であれば生きているダニを掃除機で駆除することは十分できるんです。
ここで大事なのは、掃除機かけを継続することです。
一軒の家で、毎日2~3回ずつ掃除をすると、3週間後にはどのくらいダニ数が減少するかを、モデルケースとして調べてみました。(中略)
引用 吉川翠・芦澤達・山田雅士[著](1989).『住まいQ&A ダニ・カビ・結露』.井上書院.56P
その結果、畳とじゅうたん部屋表面のダニ数は半分に減り、板間では4割の減少でした。
掃除機で生きているダニを吸い込みづらいのは確かですが、継続すればその絶対数を減らすことができるのも確かです。
「毎日続けても意味がないんじゃないか」
「全然減った気がしないし刺されてしまう」
そうな風に疑問に思ってしまうこともあるかもしれませんが、ダニは減っています。
自信をもって続けていきましょう!
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掃除機でダニの餌となるフケやアカ、ホコリなども吸い取れるから繁殖を抑えることもできるよ
掃除機かけは継続すればダニ駆除と予防が出来る

掃除機でダニを駆除する方法について解説してきました。
ダニに刺されたり、ダニアレルギーを発症するほどの段階になるとすでにお家全体で大繁殖している状態です。
一度こうなってしまうと正常な状態に戻すのには、ものすごく大変で時間と覚悟とお金が必要になるということは是非覚えておいてください。
そんなダニ対策の中で、物理的にダニを排除する方法は結局のところ洗濯と掃除機で吸うの2つだけだったりします。
今回解説した掃除機でのダニ対策最大のポイントは掃除を継続することなので、駆除後も予防としてお掃除を続けてくださいね。
ダニ対策の一歩としてお役に立てたなら幸いです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました







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