ドライヤーの熱でダニは死ぬけど駆除には向いていない理由

家事で対策
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ドライヤーでダニを駆除できる?
他に使える物がないからとりあえずドライヤーでなんとかしたい

ダニは熱に弱いと聞いたことがあって、ドライヤーの温度で駆除できないかなと考えたことありませんか?

急なダニ刺されに遭ったけど対策グッズも無くて、とにかく応急処置でもいいからドライヤーを使って駆除しようとすることもあるかもしれません。

そこでそんな疑問に対して、実際にドライヤーでダニはきちんと駆除できるのかをわかりやすく解説していきます。

コチラの記事でわかること

  • ドライヤーの熱でダニを駆除できるのか
  • ドライヤーを使うとダニへどんな効果があるのか



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ドライヤーの熱で駆除する前にダニは温度の低い方へ逃げてしまう

ダニは確かに熱に弱く、60℃で1分ほど当てれば死滅します。
ドライヤーの温風は熱いし駆除できそうなんですが、送る風量が少なく一部分しか温まらないのでダニは温度の低い方へと逃げてしまうんです。

また、布団や枕など分厚い繊維は中心まで温度を上げるのがドライヤーでは難しいので、ダニが死滅するまで長時間当てるのも現実的ではありません。

例えば、普段髪をブローするときを想像してもらうと解るんですが、ちょっとあてると表面はすごく熱くなっているのに、裏側とかその周りや反対側って熱くなりませんよね?

つまり、全体を満遍なく高温にするのにドライヤーは不向きなので、ダニ駆除としての効果は期待できないと言って良いでしょう。

熱での駆除というとコインランドリーでの大型乾燥機がありますが、80℃の熱風をつかっても繊維の中心まで高温にするには1時間ほどかかることを考えると、ドライヤーでは力不足です。

  • ドライヤーの熱でダニは殺せる
  • 布団など分厚い繊維の中心まで高温にできない
  • ダニは温度の低い方へ逃げる
  • 満遍なく高温にするには時間がかかりすぎて火災の危険性がある


ばくばく
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食品棚とかタオルの薄い布地ならいけるかもだけど、基本的にはダニ退治に向いてないよ



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ダニに対するドライヤーの効果は熱による表面の駆除と除湿

ドライヤーの熱はダニを駆除できる温度はあるので、薄いタオル生地や食品棚などダニが逃げられない場所では十分駆除効果を発揮します。

また、熱風で乾燥させることもできるので、余分な湿気を乾かしてダニが嫌う乾燥した環境を作るのにも役立ちます。

ドライヤーの温風の温度は、商品によっても違うのですがカタログを調べた限りでは80~115℃ほどにもなるので、直接ダニが浴びれば1分ほどで死滅させることができます。

ですが本来の使用方法ではありませんし、衣類なら乾燥機やスチーマー、アイロンなどほかにも対策方法があるので、そういった物がなくてどうしても今すぐなんとかしたいという緊急事態での使用に留めておいた方が良いでしょう。

ばくばく
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湿気の溜まりやすい食品棚やパントリー、台所下の戸棚といったところでピンポイトな使い方なら活躍できそう



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ドライヤーを使ったダニ退治の注意点

ドライヤーを使ったダニ駆除をする際に、一番気を付けておきたいのが火災です。

というのも、ダニが死ぬまで高温に保つ必要があるのでどうしても長時間同じ場所に当て続けることになり、お布団などは特に失敗すると焦げてしまうほどです。

食品棚といった燃えにくい場所でも、1点を熱し続けるのは危険なので止めておきましょう。

あくまでも、乾燥させて湿気を逃がす程度にとどめるのがドライヤーを使ってのダニ対策となります。

ばくばく
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ドライヤーに溜まったホコリが引火した事例もあるくらいなので、「100℃じゃ火なんてつかないよ」とか油断しないようにしよう



ドライヤーで駆除出来るものと出来ないもの

ドライヤーを使ってのダニ駆除はかなり限定的なので、使用できるものと出来ないものをまとめておきました。

基本的に熱が伝わりづらいものは全部NGですし、駆除できるものでも素材によっては熱に弱い場合があるのでドライヤーを当てる前によく確認してみてください。

ばくばく
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熱に弱い素材はだいたいこんな感じ

  • ポリエステル
  • シルク
  • 羽毛・羊毛
  • 金属類
  • ウレタン



ドライヤーで駆除できないダニ対策については、こちらの記事で場所別にまとめてありますので気になる箇所を参考にしてみてください。


ドライヤーの電気代は1時間で32~40円

ダニをしっかりと駆除するのに、まんべんなくドライヤーを当てるとなるとタオル一枚に10~15分くらいはかかりそうです。
でも、ドライヤーを長時間使うと電気代が高いイメージがありますよね?

そこで、ダニ対策としてよく使われるほかの家電と比べてみましたが、やっぱり1時間あたりの電気代はドライヤーが一番高くなりました。

LOWの送風や低温モードだともう少し安いのですが、それだと温度が50~60℃前後なのでダニを駆除するのに逆に時間がかかって高くなりますし、火災の危険も増しそうです。

電気代のコストからみてもドライヤーはダニ駆除には向いてないと言えますね。


ちなみに電気代の算出は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価を参考にして「1kWあたりの電気料金を27円」として計算しました。

ばくばく
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ドライヤーの消費電力は最大1200~1500Wのものが多かったです。
なのでタオル一枚のダニ駆除に15分かかるとすると、8~10円くらいになっちゃいます



ドライヤーはピンポイントで活躍出来るけどやっぱりダニ駆除には向かない

ドライヤーを使ってダニを駆除できるのかについて、解説してきました。

ダニの死亡条件としての温度は十分満たせるのですが、どうしても風量が限定的なので全体を加熱させることがむずかしく、ドライヤーでの駆除効果は期待できないというのが結論です。

あくまでも緊急時の応急処置として捉えて、ダニの被害場所に合わせた適切な対策をしっかりとしていきましょう!

ばくばく
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最後までご覧いただき、ありがとうございました

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